骨粗鬆症について

骨密度を測ってみませんか?

 人類は地球上の生物進化の頂点に存在し、その身体は実に巧妙な仕組みを有し、全く無駄がないとされています。老化現象も実は環境適応の結果獲得した進化の結果とも考えられます。整形外科で扱う疾患は骨に関するものが多いのですが、骨の老化現象である骨粗鬆症は、生命維持に重要でかつ陸上生活では獲得することが非常に困難な元素であるカルシウムを、一生涯かけて無駄なく上手に使い切る巧妙なシステムであるように思えます。従って、癌や心臓病、あるいは脳卒中といった疾患ほど心配する必要はないと考えます。

 とは言っても、やはり高齢になって骨折し入院や手術を受けるのは、患者さんやそれを支える家族にとって大変なストレスです。できれば生涯骨折で痛い目には会いたくないものです。

 そこで、高血圧の診断には血圧を糖尿病の診断には血糖値を測るように、骨粗鬆症の診断には、骨折をしてからではなくあらかじめ骨密度を測定することが重要です。それも血圧や血糖値のように何度も測定する必要はありません。男性であれば70歳(退職を機に)、女性であれば50〜60歳(閉経や子供さんの独立を機に)がお薦めの時期です。

 当院は骨粗鬆症診断に不可欠な全身用骨密度測定器を所有しており、地域住民の皆様により良い骨粗鬆症診断と治療を提供できる体制を整えております。是非ご活用ご検討下さい。