健康談話会(上越市向橋)
【講 師】
上越地域医療センター病院 リハビリテーションセンター
副リハビリテーションセンター長 大竹 朗(理学療法士)
「寝たきりにならないために健康寿命を伸ばそう」
講演の内容
メタボリックシンドローム、ロコモティブシンドローム、認知症、サルコペニア、フレイルこの5つのキーワードについて説明があり、気づき・予防の大切さの内容です。
どれにも共通する大切なことは、気づき、何かをやること。これが予防で一番大切。またどれにも必死さはいらず、適当な!適量な!運動がとても大切です。
メタボリックシンドローム・認知症についてはほぼ周知されているので、詳細は省きますが、聞きなれないロコモティブシンドローム、サルコペニア、フレイルについて補足説明します。
ロコモティブシンドローム(和名:運動器症候群)とは?
⇒筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれか、あるいは複数に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態をいいます。
足腰の骨、関節、筋肉の衰えから歩行困難等につながるロコモティブシンドロームについては、チェック項目を参加頂いたみなさんに挙手していただき、笑いを交えながら骨折前の気づきを確認。
いつまでも自分の足で歩き続けていくために、運動器を長持ちさせ、ロコモを予防し、健康寿命を延ばしていくことが必要とされております。
サルコペニアとは?
⇒加齢や疾患により、筋肉量が減少することで、握力や下肢筋・体幹筋など全身の「筋力低下が起こること」を指します。または、歩くスピードが遅くなる、杖や手すりが必要になるなど、「身体機能の低下が起こること」を指します。
フレイルとは?
厚生労働省研究班の報告書では「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態とされており、健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を意味します。
サルコペニア、フレイルは、「加齢による筋力低下、身体機能低下、活力低下など」を表し、これからも盛んに聞かれる言葉なのでぜひお忘れなく。
動かなければ痩せる ⇒ 体力が低下 ⇒ 疲れやすくなる ⇒ 安静にしたくなる…
結果寝たきり、、、という悪循環に。。。
運動は脳を活性化することは実証済みなので、適度な運動は必須です!
ではどれくらいが適切な運動か?みなさんに30秒間、脈をはかってもらい安静時の脈を確認。その脈が少し上げる程度で、ハァーハァー言わず会話が出来る程度の負荷量で十分。量も1回20分くらい週3回程度で十分です。
塩分制限、野菜摂取量アップに効果的な具だくさん味噌汁など日本の食事を意識して取り入れ、適量な運動をし、「健康寿命をのばし、楽しい老後を!」とうことで和やかな雰囲気の中、講演会は終了となりました。皆様のこれからのご健康をお祈りします。
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